学習障害の児童との接し方

別の記事では発達障害の主な種類を3つ簡単にご紹介しました。
そんな発達障害3つの種類【ADHD・自閉症スペクトラム・学習障害】別の、児童との接し方について考えていこうと思います。
この記事では、全体的な知的発達に問題はないものの、読み書き計算など特定の分野で躓いてしまう『学習障害』の児童にどう接すればいいか、どんなことに気を付けてフォローしてあげるべきかをまとめています。
 
 

『分からない』を絶対に叱らない

大人からすると簡単だと思うことも学習障害の特性によっては理解が難しいです。
何も知らない大人からすると『分からないのは努力が足りないからだ』と思われて𠮟られてしまうことがあります。学習障害の児童は、そうして決めつけられ自信を失い、二次障害を引き起こしてしまう場合が少なくありません。問題が解けなくても絶対に叱らないようにしてあげてください。
そして、苦手だった問題が解けたときはしっかり褒めてあげましょう。学習障害の児童はどうしてもできないところを見られ、注意されてしまうことが多いです。一番できなくて悔しい・苦しいのは本人です。学習意欲を無くしてしまうことを避けるためにも、些細なところを見つけて褒めてあげるようにしてください。
 

『分からない』を明確にする

問題が解けなかったという結果だけを見るのではなく、どこがどう分からなかったのかを明確にするようにしましょう。
分からないところを明確に、というと「どこが分からなかった?」と聞いてしまいがちですが、それが分かっていれば躓くことはありません。
分からない問題は一から一緒に解き直してみて、どこに躓いてしまったのかを見極めてあげるようにしましょう。こうしてみたら分かりやすい?と方法を考えてあげて、その子が一番分かりやすい解き方や方法を見つけてあげてください。
 

得意な分野にも目を向けて

苦手を克服することにばかり取り組むのは、児童にとっては苦痛になることもあります。
学習障害の児童は、不得意な分野だけではなく得意な分野・好きな分野もあります。得意分野を伸ばすことは学習意欲の向上にもつながり、苦手分野を克服する糸口が見つかることもあります。
また、学習障害の児童は学校の勉強についていくことができず自信を喪失してしまったり、叱られる・注意されることが多くふさぎ込んでしまうことが多いです。得意分野で褒められたり、自分の得意分野を知ることで自信を取り戻すことができます。