ADHDの児童との接し方

別の記事では発達障害の主な種類を3つ簡単にご紹介しました。
そんな発達障害3つの種類【ADHD・自閉症スペクトラム・学習障害】別の、児童との接し方について考えていこうと思います。
この記事では注意力が欠如しており、突発的な行動をとってしまうことも多い『注意欠如・多動性障害(ADHD)』の児童にどう接すればいいか、どんなことに気を付けてフォローしてあげるべきかをまとめています。
 
 

忘れ物チェックは一緒に!

忘れ物が多かったり、指示に従ったり大人しくしているのが苦手です。
まず、学校等で注意されてしまうことの多い忘れ物。翌日の準備などの時は必ず保護者も一緒になって確認してあげるようにしましょう。ついすべて保護者が用意してしまいがちですが、それでは児童の注意力が育ちません。保護者はあくまで補助。チェックリスト等を作って一つ一つ確認しながらしっかり本人に準備をさせてあげましょう!
 

こまめに声掛けしてあげる

道路を渡るときや人の多いところなど注意が必要な場所では、保護者が手を繋いであげる「走ったり飛び出したりすると危ないから、ゆっくり歩こうね」などと声かけをしてあげることが大切です。
衝動的な行動は、自分の身を危険にさらすだけでなく他人に迷惑・危害加えてしまう場合もあります。例えば、順番待ちの列に並ばずに何かをしようとしてしまったりすれば、周囲の児童とのトラブルの種にもなります。「お友達が並んでるから、並んで順番を待とうね」と声掛けをしてあげましょう。
保護者が目を離さないのはもちろんですが、ただ注意するだけではなく「こういう場所では走ったり飛び出したりしてはいけない」「並ばないといけない」と、なぜそうしなければいけないのか、どんな行動をとるべきかに本人が気づき・学習できるような注意をしてあげましょう。
 

注意するときは短く簡潔に

授業などに集中できずに怒られてしまうことが多いADHDの児童。他の児童が見ている前で注意をされたりして、自信を失ってしまったり精神的に追い込まれふさぎ込んでしまうことも少なくありません。
注意をするときは、短く簡潔に、本人の自己評価を下げてしまうような注意の仕方をしないように気を付けてください。
更に、クラスメイトや友達などが大勢いる前で注意するのも避けましょう。本人が恥ずかしさを感じトラウマを抱いてしまうのはもちろんですが、それを見ている周囲が、注意されている児童にマイナスなイメージを持たないようにするためです。